職人の未来について

職人の未来について

朝から少し想いが熱くなってしまったので
その勢いで書かせてください
 
 
 
昨日、ある方が
工房に遊びに来てくださいました
 
数ヶ月前から何度もアポを取ってくださり
昨日に至ります。
 

 
初めてお会いしたのは昨年末の
「タマテバコワークショップ」
 
お弁当箱に
漆塗りをする体験会を開いたときでした。

 


 
 
ワークショップでは
漆塗りの楽しさをお伝えしているつもりです
 
 
 
あれ以来
仕事から帰ると毎日2時間、
いろんなものに漆塗りをしているのだそう
 
「漆沼」にどっぷりとハマってしまった中のお一人です😂
 
 
 
昨日は『漆刷毛(ウルシバケ)』という
専用の道具のつくり方をレクチャー
 
その方の目は真剣そのもの
 
でも終始楽しそうで
ワクワクしながら作業しているのが伝わってきます
 
 
自分で塗ったギアを
嬉しそうに僕に見せながら
漆の魅力を語ってくださいます
 

 
帰り際に言ってくれたことが嬉しくて
昨日からずっとこのことを考えています
 
「5年後か10年後かわかりませんが、
僕もいつか自分の作品を作って、お客さんに手に取ってもらいたいと思っています。」

 
 
 

なぜ今、日本から
こんなに職人が減ってるんだろうか?
 
 
 
後継者不足
高齢化
業界の縮小
 
 
 
大きな問題だと思います
 
この先、
漆を手に取ってくれて
心が豊かになる人が増えることは嬉しいことですが、
 
作る人がいなくなってては
その先の文化を広めることに繋がりません
 
 
 
なにより一人では、
僕の思い描く漆の未来は実現できないと思ってます
 
 
 
 
 
今、漆器で有名な産地の職人にも
仕事がありません
 
 
モノが売れないから安売りを始めます
 
それで売れても、
職人に儲けはありません。
 
 
すると、次はコストを下げます。
コストを下げると
品質も下がります。
 
 
 
職人は食べていけないだけでなく
品質も下がる一方です
 
まさに負のループですが
これが今の業界の現状です
 
 
 
 
だから、僕の作るものは
手間に見合った
値段の設定をしているつもりです
 
値下げもしません。
 
 
 
もし、高いと言う人がいれば、

漆が採れるところから、材料のこと、
作業にかかる手間、時間、作り手の想い、
全て説明して、納得してもらいます
 
 
「将来職人になりたい」
そう言ってくれる人たちが
安心して職人を目指せる未来をつくりたい
そう思います
 
 
 
 
 
今月末、
オレンジスマイルさんという方達と一緒に
障害のある子どもたちに
漆を体験してもらうことを計画しています
 
 
コロナ禍で職場体験の機会が失われ、
働く楽しさを知らないまま
社会に出て行く子どもたちが多いのが現状
 
 
 
そんな子どもたちに、
日本の伝統に触れてもらい、
楽しんでもらって、
少しでも何かを感じて、
ワクワクして働ける未来の一歩
 
 
つくれたらいいなと思います
 
 
 

 
漆文化を広める
新しいチャレンジの一歩の話でした
 
 

 
 
 
 
 
朝から熱くなってすみません!!笑
 
#朝5時から妻に熱弁
#呆れる妻
 
#それでも飽き足りずインスタで熱弁
#みなさん呆れないでね
 

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