About Us
漆と繋がる人をふやし、
感動を分かち合う。
塗師 中川喜裕「漆の魅力とはなんですか?」とよく聞かれます。
私は「”人の心を豊かにすること”です」と答えています。
漆の歴史は1万2000年以上前から続きますが、なぜ現在までこんなに長く受け継がれてきたか。それは漆に抗菌作用があるからでも、耐水性があるからでも、耐久性があるからでもないと思います。
漆は何千年も前から現代に至るまでずっと、ただただ人の心を掴み、感動を与え続けてきました。機能性だけでは語れない、手に取った人にしかわからない魅力が確かにあるのです。
しかし、現代の生活ではこの感動を味わう機会が本当に少ないと私は感じています。少しでも多くの人に漆の魅力を伝えたい・・そんな思いで、漆塗り職人が手がけるガレージブランド - GNU - “ヌー”の挑戦が始まりました。
挑戦するからには、とことんまで追求した納得のいくモノをつくり、心から欲しいと言ってくださる方の元に届けたい。そして、手にとった人が漆の良さに感動し、虜となり、思わず誰かに伝えることで広がっていったら……
漆と繋がる人をふやし、感動を分かち合う。
これは夢物語ではありません。私自身がワクワクするモノづくりを通して実現していくべき目標であり、活動を支える信念です。
Profile

滋賀県長浜で文化4年(1807年)創業のカネイ中川仏壇店の5代目塗師、箔押師として仏壇製造、販売、修復や、指定文化財である長浜曳山祭りの山車の修復に携わる。
2020年秋、「無料漆プロジェクト」と題し、愛用品やキャンプギア等に漆を施す活動を開始。2021年、“漆を通じて集まった仲間で伝統文化を広めたい”という願いを込め、塗師の読みと仲間で群れを作る動物ヌーを掛け合わせた、漆をより多くの人に届けるプロジェクト「GNU」をスタート。文化は子どもたちからつくる「小中学生の漆体験授業」や、キャンプ場で学び体験「漆ワークショップ」や、漆で繋がるコミュニティ「ヌーキャンプ」の開催など、多方面での漆文化普及活動を行う。
GNUについて
2021年に漆をより多くの人に届けるためのプロジェクトとして始まった「GNU」は、アウトドアのジャンルに留まらず、さまざまな漆プロダクトの製作をはじめ、ワークショップやコミュニティ運営など幅広い活動を続けています。
- Activity01
漆の魅力を引き出す
オリジナルプロダクトの製作Draws Out The Charm漆器、ナイフ、まな板、照明、お弁当箱、ETC…。塗師 中川喜裕が手掛ける道具はどれも日常でありふれたもの。普段づかいのものこそ、漆になったときの違いが際立つ。ぜひ一度手に取って、その魅力を感じてください。
- Activity02
漆を知り、漆を体験してもらう
ワークショップの実施Learn about lacquer and
experience lacquer普段の生活では、あまり意識しない漆という存在。それをワークショップという場を通して知り、学び、体験する。漆の魅力をもっと多くの人に知っていただきたい、私たちの大切な活動のひとつです。
- Activity03
キャンプやイベントを通した
漆コミュニティの運営Management of the
lacquer community年に数回、GNUを大切に想う人たちによるイベント「GNU CAMP」を開催しています。一緒にご飯を食べ、遊び、寝る。その中で、漆を通じた絆が育まれ、新しい出会いが生まれていく。楽しみで、いつも待ち遠しい時間です。
- Activity04
業界を問わないコラボレーションで
漆の可能性を模索していくExploring the Possibilities of Lacquer漆特有の手触り、色艶、強力な抗菌機能などなど。漆が持つ魅力は、特定の道具にだけ発揮されるものではありません。GNUでは多彩なパートナーの方と一緒に、漆の可能性を模索し続けていきたいと考えています。